「復職可能」の診断書、職場でどう読まれる?中小企業で生じる“あるある”のズレと対策
2028年、ストレスチェック義務化で中小企業にも変化が!
2028年4月1日から、今まで努力義務だった「ストレスチェック」が、従業員50人未満の中小企業でも義務化されるんだ。ストレスチェックは、従業員のストレス状態を把握するための簡単な検査のこと。これにより、今まで気づかれにくかったメンタルヘルス不調が、もっと早期に発見されるようになるだろうね。
でも、ここで一つ課題が。従業員50人未満の会社には、専門家である「産業医」(従業員の健康管理を専門とする医師のこと)がいないことが多いんだ。だから、ストレスチェックの後に「面接を受けたい」という従業員が出てきた時や、休職・復職が必要になった時に、「誰がどう対応するの?」っていう問題が起こりやすいんだよね。
特に、主治医からの「復職可能」という診断書が出たとしても、会社側は医学的な専門知識がないままその内容を判断しなきゃいけないから、どうしても解釈にズレが生じて、本人も会社も困っちゃうケースが少なくないんだ。
学会で発表された「診断書の解釈のズレ」とは?
こんな課題に対して、株式会社きしもと産業保健事務所の代表である岸本雄さんが、2026年7月に開催された「第23回日本うつ病学会総会・第50回日本自殺予防学会総会」という大きな学会で、この問題について発表したんだって!

このシンポジウムでは、診断書を書くお医者さん側と、それを受け取る会社側でどんな問題が起こっているのか、そしてどうすればもっとうまく連携できるのか、じっくり話し合われたそうだよ。
診断書の解釈のズレを減らす3つの実務ポイント
学会での議論から、特に大切だと思われた3つのポイントが紹介されたよ。これを知っておけば、いざという時に役立つかもしれないね!

1. 会社が主体的に勤務情報を整理し、主治医へ提供する
お医者さんが「復職して大丈夫かな?」って判断する時って、復職後にどんな仕事をするのか、どれくらいのペースで働くのか、会社がどんなサポートをしてくれるのか、といった具体的な情報が必要なんだ。だから、会社側から率先して、これらの情報を主治医に伝えることがとっても大切だって言われているよ。
2. 診断書に記載された配慮の「重みづけ」を確認する
診断書に「〇〇の配慮をお願いします」って書いてあっても、それがどのくらいの「重さ」なのかって、ちょっと分かりにくいこと、ない?
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「これができないと、確実に体調が悪くなっちゃうから、絶対に必要!」っていう「就業制限」の意味合いなのか。
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「これがあれば、今まで通り仕事ができるようになるよ」っていう「就業配慮」の意味合いなのか。
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それとも「本人はこうしたいって言ってるよ」っていう、あくまで「本人の希望」に近いものなのか。
この区別がはっきりしないと、会社は「どこまで対応すればいいんだろう?」って迷っちゃうし、本人に提供されるサポートも変わってきちゃう。だから、会社側が一歩踏み込んで、この「意味合い」を主治医に確認するのがいいみたいだね。
3. 本人同意と情報共有の目的・範囲を明確にする
お医者さんの中には、「診断書に書いた情報が、休職している人の不利益にならないかな…」って心配する人もいるんだって。だから、会社がお医者さんと情報連携する時は、「なぜこの情報が必要なのか」「どんな目的で使うのか」「誰にどこまで共有するのか」を本人にちゃんと説明して、原則として同意を得てから進めることが、みんなが安心して連携できる秘訣だよ。
産業医は「翻訳者」としての役割を果たす
これらの課題を解決するために、産業医、特に中小企業に関わる「嘱託産業医」(会社と契約して定期的に健康管理を行う医師)には、とっても大切な役割があるんだって。それは、会社と主治医、そして本人との間に入って、それぞれの意見や情報を「翻訳」する役割。
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診断書が作成される前には、会社が業務内容や提供できる配慮を整理して、主治医に伝えられるようにサポートする。
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診断書が発行された時には、書かれている配慮がどんな意味合いなのかを見極めて、必要なら主治医に追加で確認するのを手伝う。
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診断書を受け取った後には、主治医の意見を、職場で実際にできる具体的な対応に「翻訳」してあげる。
このように、産業医がそれぞれの立場をつなぐ「翻訳者」になることで、スムーズな復職支援ができるようになるんだね。
今後の取り組みにも注目!
きしもと産業保健事務所では、これからも中小企業のメンタルヘルス不調者への対応について、積極的に考えていくそうだよ。例えば、社会保険労務士(人事・労務の専門家)と意見交換を重ねたり、具体的な事例を使った「勤務情報提供書の作成ワークショップ」の実施も検討しているんだって。多摩地域を中心に、産業医がいない中小企業をサポートしていく活動に、これからも期待したいね!
岸本 雄さんのプロフィール

株式会社きしもと産業保健事務所の代表産業医を務める岸本雄さん。精神科専門医の資格も持っていて、精神科救急やビジネスパーソンのメンタルヘルスケアに長年携わってきたんだ。産業医がいない小規模な会社での休職・復職のサポートも積極的に行っていて、本人だけでなく会社ともしっかり連携して、復職に必要な情報を整理したり、主治医への確認事項をまとめたりと、きめ細やかな支援をしているんだって。
- 公式ウェブサイト: https://cocoro-sangyoui.com/