【わかる!】働きがいって結局何?西南学院大学とアスマークの調査で分かった、あなたの仕事と職場のホンネ
仕事の悩み、みんなも感じてる? データが教えてくれる働き方のヒント
このプロジェクトでは、西南学院大学人間科学部心理学科の田原ゼミの学生さんたちが、アスマークから提供された実際の企業調査データを使って、人事や組織に関するさまざまな課題を分析しました。授業で学んだ心理学や統計学の知識を、実際のビジネスデータに応用する「PBL(プロジェクト型学習:実際に課題に取り組んで学ぶ形式)」という形で、学生さんたちはリアルな課題に体当たりで挑んだんです。
彼らが分析したのは、「職務満足と愛着を高める要因」や「ワーク・エンゲイジメントを高める職場風土」、「キャリア成果を高める要因」といった、私たちにとって身近だけど奥深いテーマばかり。具体的な分析結果を見ていきましょう。
1万人調査でわかった!「働きがい」の3つのカギ
チーム①:なんでやねん☆グループが解き明かす!「意欲」が年収と転職に与える影響
このチームは、「仕事への向き合い方(職務志向性)」が、年収や転職回数といったキャリアの成果にどう影響するかを分析しました。
彼らの仮説は、「仕事に意欲的な人ほど年収が上がり、消極的な人は年収が頭打ちになって転職も多くなるのでは?」というもの。分析には、職務志向性を「意欲志向」と「非積極性」に分けるための「因子分析(たくさんのデータから、隠れた共通の要因を見つけ出す分析)」や、年収の「頭打ち(曲線的な関係)」を検証する「多項式回帰分析」などが使われました。
結果として、「仕事に意欲的な人ほど年収が高く、消極的な人ほど年収が低く転職回数が多い」という傾向がデータから確認されました。もしあなたが「自分はちょっと消極的かも…」と感じているなら、もしかしたらキャリアに影響があるのかもしれません。企業にとっても、従業員の「意欲」を引き出すだけでなく、消極的な態度を示す人に早めに気づいてフォローすることが、離職防止につながる大切なポイントと言えそうですね。
チーム②:ハットトリックグループが探る!「良好な職場風土」がエンゲージメントを高める
次に、このチームが注目したのは、「ワーク・エンゲイジメント(仕事への活力や熱意、没頭度合い)」や「プロアクティブな職務態度(主体的に行動したり、問題意識を持って取り組む姿勢)」を高める職場風土についてです。

彼らは、「上司への信頼や円滑な人間関係といった『良好なマネジメントや職場風土』があり、『不適切な対人関係(ハラスメントなど)』が少ない職場ほど、社員のエンゲージメントが高まるのでは?」と考えました。様々な要因がワーク・エンゲイジメントにどう影響するかを調べる「階層的重回帰分析」などを用いて分析を進めました。
その結果、やはり「上司への信頼やチームワークといった良好な職場風土」が、仕事への活力を高める上で非常に重要であることが統計的に示されました。福利厚生などの「形だけの制度」を整えるだけでなく、職場の人間関係や雰囲気をデータでしっかり把握し、エンゲージメントを高める施策を打つことが、本当の意味での働きがいにつながるということがわかりますね。
チーム③:冬生まれグループが発見!「内面的な充実感」が会社への愛着を育む
最後のチームは、「職務満足感(働き続けたい意向)」と「自社への愛着(貢献実感や推奨意向)」が、職場環境や人事制度、仕事の充実度によってどう変わるのかを分析しました。
彼らの仮説は、「快適なオフィスや福利厚生といった会社側の施策が充実しているほど、社員の満足感や愛着が高まるのでは?」というもの。しかし、分析結果は少し意外なものでした。
設備や制度といった「職場・環境要因」よりも、「自分が組織に貢献できていると感じる気持ち(自己効力感:『自分ならできる!』という、目標達成に向けた自信や手応えを感じる気持ち)」や、「この会社で働く将来像が描けること(自己像所有感:『この会社でこんな風に活躍したい』という、具体的な将来像を描ける感覚)」といった、個人の内面的な要因のほうが、愛着や職務満足感に強く影響することが実証されたのです。
これは、「会社が何かをしてくれる」ことよりも、「自分自身がどう感じ、どう未来を描けるか」が、長く楽しく働くカギになるということ。企業の人事担当者さんには、福利厚生だけでなく、社員一人ひとりに合った業務アサインや振り返りの機会を通じて、この「自己効力感」を高める工夫が求められそうですね。
学生たちのリアルな学び!「データって面白い!」
実際にプロジェクトに参加した学生さんたちからは、貴重な学びの声が聞かれました。
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「仮説を立てるのが一番重要で、みんなとたくさん話し合いました」
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「授業で学んだ分析が、実データだとこんなに奥深いんだと驚きました」
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「企業と大学が連携すると、こんなに面白い授業ができるのかと感動しました。専門家からのフィードバックはとても有意義でした!」
普段の授業では経験できない、1万人規模のデータ分析。学生さんたちは、統計的課題にも真摯に向き合い、データリテラシーを深める貴重な経験を積んだようです。
教授が語る!産学連携の未来とデータ活用の重要性
分析報告会後、西南学院大学人間科学部の田原 直美教授にインタビューが行われました。

田原教授は、今回の取り組みについて「学生が実際の企業データをもとに、自分たちで分析の切り口を考え、仮説を立て、結果を解釈する経験を得ることができました。心理学の学びが社会や企業活動とどのようにつながるのかを具体的に考える機会になったと思います」と語っています。
また、調査会社であるアスマークのような企業が、質の高いデータ提供だけでなく、調査設計やデータの実務的な見方、結果の報告の仕方などについて、学生が実践的に学ぶ機会を提供し続けることの重要性も強調されました。
あなたの働き方を、データで客観的に見つめ直そう
今回の産学連携プロジェクトは、私たちが日頃感じる仕事やキャリアに関する悩みに、データという客観的な視点から光を当ててくれましたね。意欲的な姿勢がキャリアを拓き、上司への信頼やチームワークが働きがいを生み、そして何よりも「自分は貢献できている」「この会社で未来が描ける」という内面的な充実感が、長く働くモチベーションになる――。これらの発見は、きっとあなたの働き方を考える上での大切なヒントになるはずです。
もしあなたが今、仕事や職場でモヤモヤを感じているなら、これらのデータから見えてきた傾向を参考に、「自分にとっての働きがいって何だろう?」と、一度じっくり考えてみるのはいかがでしょうか。きっと、新しい発見があるはずですよ。
関連リンク
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西南学院大学 人間科学部 心理学科 心理学科カレンダー: <https://www.seinan-gu.ac.jp/psycho/news-detail.php?id=164>
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産学連携の取組み: <https://www.asmarq.co.jp/industry-academia/>
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被験者募集支援・リクルート代行: <https://www.asmarq.co.jp/monitor_recruit/tester/>
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大学・研究機関向けの学術調査(アカデミックリサーチ): <https://www.asmarq.co.jp/academic/>