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高齢者の「推し活」は職員の「生きがい」にも!研究から見えたポジティブな連鎖

「Be supporters!」ってどんな活動?

「Be supporters!」は、「いくつになってもワクワクしたい、すべての人へ」をコンセプトに、サントリーウエルネス(株)とJリーグが共同で推進している活動です。普段は「支えられる」ことの多い高齢者施設の方々が、地元のJリーグクラブを応援することで「支える」存在になることを目指しています。2020年12月から始まって、今では全国約250施設、延べ約1万5千人もの方々が参加しているんですよ。

活動に参加している施設職員さんからは、「推しの選手ができてから、周りの人との交流が増えた利用者さんがいる」「スタジアムで観戦するために、苦手だったリハビリを頑張るようになった利用者さんがいる」といった、嬉しい声がたくさん届いているそうです。

研究の背景と今回の目的

サントリーウエルネス(株)生命科学研究所では、「Be supporters!」が参加する高齢者にもたらす変化を科学的に検証するために、2023年から研究を進めてきました。2024年11月には、第1弾の研究成果として、参加高齢者の「推し活度(推し活に熱中している度合い)」と「生きがい」が連動していること、そして応援活動を通じて人とのつながりが豊かになることが、高齢者の幸福度に大きく影響する可能性が報告されています。

今回の第2弾の研究では、さらに一歩踏み込んで、参加高齢者の方々に小型無線端末ビーコンを装着してもらい、客観的な行動データも収集・解析しました。これによって、「生きがい」が生まれる要因や、施設職員さんにもたらす影響をより詳しく探ることが目的とされました。

高齢者の「生きがい」に「推し活」がこんなに影響するなんて!

研究の結果、高齢者の方々が「Be supporters!」の活動に参加する頻度が増えるほど、いくつかの素敵な変化が起きていることが分かりました。

1. 身だしなみや会話が増える

活動への参加頻度が増えることで、ユニフォームを着ておしゃれをしたり、周囲の人たちとの会話が自然と増えたりする傾向が見られました。そして、これらの変化が、高齢者の方々の「生きがい」に繋がっていることが確認されたんです。

高齢者に対する質問票
この図は、高齢者に対する質問票の項目と、それぞれの関連性を示しています。特に、「Beサポ!活動頻度」が「身だしなみ」や「会話」を通じて「生きがい意識尺度」に影響を与えていることが分かります。(Gaussian Bayesianネットワーク解析:単純な相関だけでなく、他の要素の影響も考慮して、どの要素が直接関連しているかを探索する分析方法です。)

2. 身体の状態に関わらず「生きがい」に繋がる可能性

驚くことに、「生きがい」は身体の状態(バーセル・インデックス:日常生活動作の自立度を測る指標、意欲の指標:意欲の高さを測る指標)とは直接的な関連が見られませんでした。これは、「Be supporters!」が、身体の状態に関わらず、要介護の高齢者の方々の「生きがい」に貢献できる可能性を示唆しています。車椅子に座っていても、声が出しにくくても、心から楽しめる「推し活」の力ってすごいですよね!

3. 生活に「リズム」が生まれて孤独感が和らぐ

活動への参加頻度が増えると、生活に「リズム」(活動の実施日や曜日を意識した生活習慣)が生まれることも分かりました。その結果、周囲と一緒に楽しもうとする気持ちが高まり、孤独感が和らぐ傾向にあるそうです。みんなで応援するって、本当に心が満たされますよね。

みんなが集まる場所での滞在時間も長くなる!

さらに、高齢者の方々にビーコン(位置情報を取得する小型無線端末)を装着してもらい、施設内の共用部で過ごす時間を測定したところ、「Be supporters!」の実施日は、ボーリングやカラオケなどの通常のレクリエーション実施日と比べて、共用部で過ごす時間が有意に長いことが分かりました。

共用部滞在時間
このグラフは、「Be supporters!」実施日と通常のレクリエーション実施日の共用部での平均滞在時間を比較したものです。Beサポ!の実施日の方が、滞在時間が長いことが分かります。

これは、「Be supporters!」が、共通の応援対象を持つ「推し活」であるため、周囲との関係性(つながり)が生まれ、その場に長くいたいという気持ちになるからかもしれませんね。

施設職員さんにも嬉しい変化が!

この活動は、高齢者の方々だけでなく、施設職員さんたちにも良い影響をもたらしている可能性が示されました。

施設職員に対する質問票
この図は、施設職員に対する質問票の項目の一覧です。

職員さん向けの質問票を使った調査では、活動への参加頻度が高い職員さんほど、「生きがい意識尺度」(人生に意味や目的を感じる気持ちを測る指標)や「協調的幸福感」(自分だけでなく、周囲との調和の中で感じる幸福感)が高い傾向にあることが確認されました。

職員の生きがいと幸福感
この散布図は、職員の「Beサポ!活動への参加頻度」と「生きがい意識尺度(A)」、「協調的幸福感(B)」の関連性を示しています。参加頻度が高いほど、これらの幸福感も高い傾向があることが見て取れます。(Spearman相関分析:2つの変数がどのくらい連動して変化するかを見る統計手法です。)

つまり、積極的に活動に関わる職員さんほど、仕事を通じて「生きがい」や「みんなとのつながりの中での幸せ」を感じやすくなるのかもしれませんね。利用者さんの笑顔が、職員さんのやりがいにも繋がっているなんて、本当に素敵なことだと思います。

まとめ:「推し活」は高齢者施設に「生きがい」の輪を広げる

今回の研究では、「Be supporters!」というサッカー応援活動が、高齢者の方々の身体状態に関わらず、周囲との交流を増やし、「生きがい」に貢献する可能性が示されました。また、共通の「推し」を持つことで、人とのつながりが深まり、みんなで集まる場所で過ごす時間が長くなる傾向も。そして、その良い影響は、利用者さんだけでなく、施設職員さんの「生きがい」や「協調的幸福感」にも繋がっていることが示唆されています。

サッカーを応援するというシンプルな活動が、高齢者施設全体に「生きがい」の輪を広げる、素晴らしい方法になるかもしれませんね。

これからの「Be supporters!」と私たちの「ウェルビーイング」

サントリーウエルネス(株)は、「人生100年時代における『シニアステージ』の『豊かな生活文化』を提案していく」というミッションを掲げています。「Be supporters!」は、「健康寿命」だけでなく、幸せを感じて生きられる期間である「幸福寿命」も大切にしながら、誰もが自分らしく輝いて生きることの素晴らしさを伝えていくそうです。

これからも「Be supporters!」に関する研究は続けられ、高齢者や周囲にもたらす影響がさらに深く検証されていくとのこと。この研究結果が、より良い活動や、人々の幸福(ウェルビーイング:心身ともに満たされた状態)についての理解を深めるために活用され、私たちの「生きる」を輝かせることに貢献してくれることを期待したいですね。

もし興味があったら、公式サイトもぜひ見てみてくださいね!

「Be supporters!」公式サイト:
https://www.suntory-kenko.com/besupporters/

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